The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜





畑仕事を始めて20分。
私はもうすでに体力の限界を感じていた。


「はぁ、はぁ、しんど」


クワを何度も上げ下げした腕は先程から小刻みに震えており、中腰を続けている腰も痛い。
クワを力一杯掴み続けていた手のひらは痛いし、足も重かった。

満身創痍。
これが若さが足りないということか。


「咲良」


ついでに軽い立ちくらみに襲われていると先ほどまで黙って畑と私を見ていたバッカスが私に近づいて来た。


…どうしたのかな。
飽きたから帰りたい、とかかな。


どちらでも特に私への被害はないのでいいのだが。


「俺も手伝う」


バッカスはそう言うと私の両腕に触れた。


「…っ」


バッカスに触れられたところから妙に力がみなぎっている気がする。

突然の不思議な力の出方に驚いているとバッカスは次にしゃがんで私の両ふくらはぎに触れた。








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