The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜





三男ギャレットについてはまだまだ未知数だ。留学のルールにより食事の時は顔を見るがそれだけ。お互いに何の交流もない。


四男クラウスは苦手だ。まずあのチャラチャラした雰囲気が受け付けない。よく会えば話しかけてくるがどちらかと言うと口説かれている。話しかけられていない。ある意味まともな会話をしたことがない。


五男バッカスは無表情で何を考えているのかわからないが食が関係してくると話が変わってくる。食の為なら何事にも積極的だ。だが裏を返せば食以外のことに無頓着で無関心すぎる。


「…自分の欲望に忠実ですね。良くも悪くも」

「なるほど。妥当だな」


私の5兄弟たちへのこれまでの率直な印象を聞き、魔王が納得したように頷く。


「悪魔には生まれ持った魔力量によって階級が与えられる。彼ら5兄弟の階級はこの魔界で50もいない最高階級、特級だ」

「…」


…特級。よく耳にして来た言葉だ。
この前エドガーとの契約を断った時も「俺は特級悪魔だぞ!」と怒っていた。

5兄弟たちがここ魔界において特別な存在なのだろうとは学院での生活やあの馬鹿でかい家で何となく察していたが思っていたよりもすごいらしくほんの少しだけ驚いた。

だがその階級の話が何故今必要なのだろうか?






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