The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
「あー。バカと話してたら話が進まないわ」
「…」
はぁ、と大きなため息を吐くギャレットに軽く殺意が湧く。
仲良くなれそうにないのだが。
こんなのと契約しないといけないのか?
「本題に入るよ。俺はお前にある頼みがあってここへ呼んだんだ」
「そっか。お断りするね」
「まだ何も言っていないんですけど」
流石にギャレットの態度にムカついてさっさとギャレットの頼みを断るとギャレットは呆れたように私を見た。
いや何でそんな目で見られないといけない。
そんな目で見られる筋合いはない。
「ミアちゃんと特別な関係であるお前だからこそ希望が持てることなんだけど」
「…何?」
腹は立つが一応聞いてやるか。
私はいずれギャレットとも契約をしなければならないのだし。
その為には当初の条件通り5兄弟たちと良好な関係を築いた方がいいのは明確な訳で。