The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜






「話はまあ、わかったけど、つまりテオが魔王でこのよくわからないことの元凶…」


そこまで言うといきなり街並みから色が消えた。


え!?いきなり本当に何!?


慌てて辺りを見渡す。
街を歩く人も、街を構成する建物たちも、空を飛ぶ鳥も、空さえも、何もかもに色がなく、モノクロだ。

そしてその全てが時間に取り残されたように止まっていた。


何が起こっているのか。


「あーあ。せっかく幸せだったのに。どうしてくれるの」


向こうの方からテオの声がする。
テオは冷たく笑っておかしそうにこちらを見ていた。
目だけが笑っていない。


「咲良」


そんなテオを見てギャレットは自分の背に私を隠した。








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