Every single day
情熱的なひとときが終わり、とりあえずスリップだけ着ると、薄明かりをつけた。

「やっぱり私、結構太ったでしょう?」

「ん?すっかり快楽に溺れて、確かめるの忘れてたよ」

そう言って笑った。やっぱり優しいんだね。

「そう言えば道哉は…」

「なに?」

「その、嫌じゃない?」

「え、なにが?」

「えっとね、道哉が、あくまで他の誰にも手を出してない前提で言うと…」

「それは大前提だな」

そう言って道哉は私の頬をムニッとつまんだ。

「で、何が嫌って?」

「大前提なら尚更…他の誰かのことも…一度ぐらい抱いてみたかった、とか…」
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