Every single day
現在
朝、私が目を覚ましたとき、道哉はまだ熟睡していた。

今日は休みだから問題ないのだが。

私は彼の無防備な寝顔を見つめていた。

出会った頃と比べたら、当然のことだが成長し、年齢の割には若く見えるとはいえ、それなりに肌の質感も昔とは変わってきている。

妻の特権だ、むふふ、…と、こっそり、道哉の体を見た。

やっぱり全然太っていない。体質かな?

筋肉質で、いわゆるいいカラダってやつだ。

道哉が、いわゆる一般的なイケメンかどうかはわからないし、そんなことは別にどうでもいいこととも言える。

道哉はモテる自慢などはしたことがないが、恐らく、敢えてしないだけで、道哉を好きな人は他にいくらでも居ただろう。

とにかく、私にとっては大好きな顔。

優しい瞳で見つめてくれて、逞しい体で守ってくれた。

起こさないようにそっとベッドを抜けて、歯磨きと洗面、スキンケアもちゃんとした。

道哉は、私のすっぴんを好きと言ってくれる。

だから、スキンケアだけはちゃんとしているつもりだ。

そして、部屋着のロングワンピースを着てベッドに戻った。
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