Every single day
恋は動きはじめた…
中学の3年はあっという間だった。

受験勉強は、やはり道哉とすることが多かった。

そういえば、知り合った頃の道哉は、特に成績がよくも悪くもなかったのに、気づけば私の成績に近付いて、上位に食い込んできていた。

「道哉、成績上がったよね」

「そりゃまぁ、紫苑先生、教えるのが上手いですから」

そう言ってくれたけれど、道哉は私の見ていないところで努力している、それか、もともと地頭がいいのだと思った。

志望校は、お互いに進学校。

私は、最初から公立しか考えていなかったが、道哉は、名門私立男子校を志望していた。

それを聞いて、学校が別々になることを少し寂しく思った。
< 40 / 104 >

この作品をシェア

pagetop