旦那様は征服者~琉聖編~
「挙げ句の果てに、身体まで触ったね!
今、小梢が震えてるのも君のせいだよね…!?」
琉聖の鋭い目が、園田を捉える。

「それは…小梢ちゃんが、酔ってふらついたから…」
「はぁ?小梢のせいにしないでよ!?
二回も触ったじゃん!
百歩譲って、ふらついたから支えたにしても二回目は支えたんじゃないよね…!?
小梢“離して”って言ってたし!
…………さぁ…どうしようか…?
どんな風に消えたい?」
琉聖の後ろから、茂和が出てきた。

「琉ちゃん、コレ?」
「うん、しーちゃんお願いね!
小梢、帰ろ?」
小梢の腰を抱いて車に促した。

「え?琉聖、どうするの?
茂和さん!?」
「小梢、俺今回…スッゴく我慢したんだよ…!?
ちゃんと食事にも行かせてあげたのに、結局触られてるし…!もう二度と、許可しないからね!」
「え?やだ…ごめんなさい!」
「もうダメ!!
じゃあ…仕事辞める?
家に閉じ込めてやろうか?
ずーっと、大切に囲ってあげるよ!小梢は俺の宝物なんだから!」
小梢の頬を撫でながら、目をジーッと見つめる琉聖。

「やだ…
琉聖…それだけは…お願い…!」
「可愛い~酔ってるからかな~?そのうるうるした目…ゾクゾクする……」
「琉聖、お願い…」
「その話は、マンションに帰りついてからね!」

そしてマンションに帰りつき、そのままベットに直行した二人。
「ねぇ…もう一回、俺に懇願して?
目をうるうるさせて、その可愛い口で“琉聖、お願い”って!」
小梢の目元をなぞって、口元をなぞり口の中にグッと親指を突っ込んだ。
「琉聖…お願い…許して…?」
「ヤバい……俺も、小梢に酔ってしまいそう……」
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