世界で一番大好きです。

顔がブワッと熱くなる。


あ、愛されてるって...!


そんな言い方されたらっ...!



「俺は水瀬探してはんのやけど...」



周りをキョロキョロして探している素振りを見せる渋谷君。


もしかして渋谷君...水瀬さんのこと...



「まぁ えぇわ。水瀬さっきトイレに走っていったしな」



え...そうなんだ。


何となく気になって、私もトイレに行くことにした。



「ヒックッ...ふっ...うぅっ...」



トイレの個室から誰かの泣き声が聞こえた。


大丈夫ですか?って聞きたいけど声が出ない。


仕方なく私は扉をコンコンと叩いて大丈夫ですか?というのを伝える。



「だっ、誰っ...!?」



誰と聞かれても...答えられないよ...。
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