想定外恋愛
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久しぶりに訪れた白いアパートを見上げる。
まだそんなに時間は経っていないのに懐かしさを覚えた。
セキュリティーも何もないこのアパートは階段を登れば、すぐに部屋に着く。
平日の夜もよく通っていたな。
優月が美味しいご飯を作って待っていてくれてることもあった。
優月との思い出に浸っているといつのまにか部屋の前に来ていた。
少し緊張しながらチャイムを押した。
.....出ない?
もう1度だけ押してみる。
これで出なかったら今日は諦めて帰ろう。