想定外恋愛

2



久しぶりに訪れた白いアパートを見上げる。

まだそんなに時間は経っていないのに懐かしさを覚えた。

セキュリティーも何もないこのアパートは階段を登れば、すぐに部屋に着く。

平日の夜もよく通っていたな。

優月が美味しいご飯を作って待っていてくれてることもあった。

優月との思い出に浸っているといつのまにか部屋の前に来ていた。

少し緊張しながらチャイムを押した。

.....出ない?

もう1度だけ押してみる。

これで出なかったら今日は諦めて帰ろう。
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