想定外恋愛

「....優月は産みたい?」

「えっ?」

「優月が産みたいなら産んでもいいよ.....。」

優月が意味がわからないというような顔をしている。

「何言ってるの....?」

「結婚は出来ないし、認知も出来ない。養育費だって多分優月が満足するような額は払えないと思う。」

口に出したら自分がどれだけクズで自己中心的な奴か実感した。

「優月がそれでもいいと思うなら、産んでもいいよ。」

後は優月が決めればいい。

産みたくないのならそこは止めない。

みるみるうちに優月の頬に涙が伝っていた。

< 43 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop