黒王子からの甘すぎる溺愛
「日向ちゃん」


後ろから声をかけられ、振り向くと川村さんだった。


あれ以来だから久々。


「来てくれたんだ。来ないかと思ってたよ」


「せっかくなので…。あの、お願いがあるんです」


「お願い?」


「はい。わたしが今日、ライブに来てることは聖那には内緒にしてほしいです」


聖那だって迷惑だとおもうから。


こんないきなり…。


「うん、分かった。言わないでおくよ」
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