一番好きなのは、キミだから



「だめだよって……なんで?」


真宙くんが驚いたように、目を見開いている。


……あ。

あたしってば、また……。


「なぁ。どうしてそんなこと言うんだよ、七星ちゃん」


隣に座っていた真宙くんが、ベンチから立ち上がった。



「やっぱり七星ちゃん……俺のこと、嫌いになった?」


ううん、違う。違うの。


あたしが真宙くんを、嫌いになんてなるわけない……!


あたしは首をめいっぱい横に振るけど、真宙くんはちっとも見てくれない。


「最近の七星ちゃん、ほんと意味分かんねぇ。せっかく俺は、自分の気持ちに改めて気づけたっていうのに……だから、七星ちゃんに会いたくて、今日ケーキ屋まで来たのに。そんなふうに拒否されたら……」


真宙くんがあたしに背を向け、歩き始める。


「待って、真宙くん……!」



< 208 / 248 >

この作品をシェア

pagetop