ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。




「はぁ?嵐くん何言って「りのは黙ってて」




にっこり笑顔に似合わない強い口調でそう言われ、思わず口をつぐむ。




「…何言ってんのお前?」



嵐くんを険しい瞳で捉えた魔王が、地を這うような低い声を出した。




「もっとわかりやすく言ってあげよっか?俺に嫉妬してんのって聞いてんだよ、ホウジ茶くん」



どこかバカにしたような、煽るような嵐くんの口調。




「…ちょっと嵐くん、言ってる意味がわかんな「てめーは黙ってろ」





今度はなぜか魔王に遮られた。



私に発言権はないわけ!?





「そのフキゲンそーな顔は、肯定と捉えていいのかな?」



「うるっせえ、この顔は生まれつきだ決めつけんな、ばぁああか」





バチバチと私の頭上で嵐くんと魔王が火花を散らしている。




えーと…




なにこの状況!?





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