ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。




その後、呉葉さんの提案で百貨店の中のレストランに入り少し早いけど夕ご飯を食べることになった。



「ねえ暁、こっちとこっち、どっちがいいと思う?」


「あ?こっちだろ。お前昔から辛いのダメじゃん」


「ふふ、さすが暁。よくわかってるわね」




私から見て正面の席に、2人で座った魔王と呉葉さんが身を寄せ合うようにして1つのメニューを見ている。



距離…近いな。いやまあ物理的に仕方ないんだけど!!




「りのちーん、何にするー?」




と、そんな2人が見えなくなるように、私の前にメニューが広げられた。


隣を見ると宮前龍太郎がニッコニコしている。




学校の一歩外に出ると、ほんといつもご機嫌だよなー、この人…。




「って…ちょ、高くない!?」



5千円以上のメニューしかないんですが!?食費何日分ですか!?




「あは、べつにフツーじゃね?」


「フツーじゃないよっ!わ、私お水だけでイイデス…」


「えーなにそれうけるー」




うけない!いっこうにウケない!!!





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