【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


 せっかくだからわたしも、凜人さんと一緒にトースターを食べたい。今日は二人だけの大切な時間だから。

「美乃梨、バターとかジャムあるけど何で食べる?」

「じゃあ……わたしはバターとイチゴジャムでお願いします」

「分かった」

 冷蔵庫からジャムやバターを取り出した凜人さんは、リビングに持っていってくれる。

「……よし、出来た」

 盛り合わせのフルーツを切り小さい器に入れたわたしは、ピクニック用のお弁当作りを無事に終えた。

「あ、焼けた」

 焼けたトーストをお皿に乗せて、リビングまで運んだ。

「凜人さん、トースト焼けましたよ」

「お、ありがとう」

「はい」

 忘れないようにピクニック用のお弁当もリビングに持っていって、テーブルに置いておくことにした。

 「いただきます」と手を合わせ、軽く朝食を食べてから、わたしは食器を片付けてそのまま部屋に戻り、支度を始めた。

「何を着ようかな……」

 迷ってしまう。ピクニックだから動きやすくしたいとは思うけど……。でもやっぱりデートだし、凜人さんに可愛く見られたいという乙女心もある訳で……。
< 157 / 184 >

この作品をシェア

pagetop