【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


「……さようなら」

 そして柵に掴まり、そのまま見を投げ出そうとしたその時だったーーー

 わたしの体は下に落ちずに、そのまま反対方向へと宙を待った。




「おい!何やってるんだ……!」

 その瞬間に誰かに腕を掴まれたようで、屋上の方へと引き戻されてしまったようだった。

「離して……! お願いだから、死なせてください……!」

 そう言って抵抗しようとしたのに……。

「ふざけんな!俺の目の前で死ぬとか絶対に許さないからな……!」

 相手に強くそう言われてしまい、動けなくなった。

「っ……なんで……なんで死なせてくれないの……。 お願いだから、死なせて……!!」

 泣きながらそう訴えた。だって死ぬって決意したのに、死ねなかったから……。

「おい。ちょっと落ち着けって……!」

 そう言われたわたしは、何も言えずただひたすら涙を流した。子供みたいにワーワー泣いた。 どれくらい泣いていたのかも、分からない。

「……ほら、飲めよ」

 屋上から離れたテラスに連れて行ってくれたその人は、缶のカフェオレをくれた。
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