【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜

縮まるその距離



「美味しいチーズケーキを持ってきてくれて……。それで、色々とお話をしました」

 わたしがそう言うと凜人さんは「そうか、アイツまた来たのか。アイツは本当にヒマなんだな」と水を飲みながら言っていた。 

「でも、楽しかったです。色々と話せて」

「そうか。 まぁ美乃梨が元気なら、それでいいんだけどな」

「……心配かけて、すみません」

 わたしが謝ると、凜人さんは優しい声で「気にするな」と言ってくれた。

「……ありがとう、ございます」

「美乃梨」

「は、はい……」

 なぜか分からないけど、凜人さんと急に二人になるとやたら緊張するし、ドキドキする。……なんとなくこう、鼓動が早くなっていくような、そんな感じがする。

「腹は減ってるか?」

「あ、いえ。まだそんなには……」

「じゃあ俺の部屋に来い」

「……はい」  
 
 そう言われてわたしは、凜人さんの後を追って部屋の中に入った。

「お、お邪魔しっ……きゃっ!?」

 そして突然、凜人さんにベッドの上に押し倒された。

「え、ちょっ……凜人さん?」

「そんな格好して、俺のこと煽ってるのか?」
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