総長様の溺愛は、甘すぎます。
えっ、そうなの……。
今まで凌さんたち、体育祭出てなかったの…??じゃあ、急に今年出ることになったのって、何かあったのかな、

でも、凌さん達と参加できるなんて楽しくなりそうっ、

心の中でそっと笑う。

「佑香、」

そんな時、星城くんの声がして振り返った。

「ん?」

「お前、顔ニヤケすぎ。」

「えっ!?」

星城くんに意地悪っぽい笑顔を向けられて、思わず頬に手をあてた。

「文月様と何かあったのか。」

「いや、特には……。」

「まぁ、頑張れよ。あの方はお前にベタ惚れだろうけど。」

ん?最後の方の声が小さくて上手く聞き取れなかった。

「星城くん、ありがとう。」

「ん。」

頑張れ、その言葉だけはしっかりと聞こえたから、お礼を伝えると、優しく頭を撫でられた。
< 259 / 302 >

この作品をシェア

pagetop