総長様の溺愛は、甘すぎます。

「お母さんは私の自慢です。」

凌くんのお母さんは、私のお母さんから、私の事託されたんだよね…。私の事なんて普通鬱陶しいはずなのに、助けてくれた。大切にしてくれた。

それって、凌くんのお母さんも、私のお母さんを大好きでいてくれたってことだよね。

「私、咲に沢山救われたの。だから、今度は大切な咲が残した大切な佑香ちゃんを私が守るって心に決めたの。」

私のお母さんを咲と呼ぶ凌くんのお母さんはそれはそれは愛おしそうに語る。

「さすが…咲の子ね…。強くて優しくて、美しいところも全部、咲にそっくり。自分の子を幸せにしてあげられないって泣いてた咲だったけど、間違ってなかったよって伝えたいわ。ありがとね、佑香ちゃん。」