総長様の溺愛は、甘すぎます。
─夜になって、多くの不安に寂しさが生まれてしまった私は、部屋を出て、凌くんの部屋のドアを小さくノックした。

すぐに出てきてくれた凌くんは、私の姿を見て、名前を呼ぶと、すんなりと中へ入れてくれた。

「どうした?」

「っ、」

凌くんは、不安じゃないのかな……。

「あの、ね、……結婚?の事なんだけど…」

「あぁ、…悪かったな今日。いろいろ突然で。」

「あ、ううん。大丈夫。」

結婚…不安だよなんて言えない。

「いつでも良いからな。佑香が嫌だと思うなら、俺は何年でも待つから…。」

優しくされると、私はまた甘えてしまうから、ちゃんと伝えないと。

「り、凌くんっ、あのっ!」

「ん?」

「えっとね…。」
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