あわよくば、このまま


「応援団?」

「そ! 怜也も一緒にやらないか?」


お昼休み。

里帆とお弁当を食べていると、藤に寺田くんが話しかけていた。


「"も"って、……まさか祐介」

「おう! 俺はやるぜ!」


意気揚々と言ってのけた声に教室中が騒つく。


「祐介まじでやるのか!?」
「寺田が? できるの?」
「体力持つかー?」


至る所から上がる心配の声。


でも、それもそのはず。


実は寺田くん、見た目に反して意外と運動音痴で、体力もあまりないらしく。


4月に行われた体力測定の結果を見せてもらったときに、少しだけ驚いたのは内緒の話だ。


「やるっつったらやる! みんなもやろーぜ!」


寺田くんはすごいなぁ。

流石と言うべきか、自分が決めたことは最後まで貫くつもりらしく、ものともしてない。

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