恋愛計算は間違える(アルバートとテレーサ)
チャリティバザーは盛興だった。
多くの家族連れでにぎわい、店の出店数も多かった。

そこではアルの巧みな営業力が
さく裂し、
午後過ぎには、全部売り切ってしまった。

そして、
何件かの貴族相手のお茶会で、
売り込み営業の約束も獲得した。

片隅でテレーサは椅子に座り、
動けない状態だった。
これほどの人混みに、慣れていないのもあるのだろう。

何もかもが、びっくりというようだった。
喘息発作がでなければいいが・・
アルは心配もしていた。




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