王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
次の日の朝。
「おはよう、琥珀」
琥珀が目を覚ますと、自分を見つめている椿姫と目が合った。
「おはよ。
椿姫…昨日はごめ━━━━━」
「琥珀、大~好きだよ!」
「え?」
「琥珀の綺麗な顔も」
「椿姫?」
「琥珀の真っ直ぐな愛情も」
「あの…椿姫…」
「琥珀のワガママも」
「………」
「支配も、全部!大好き!」
「うん…」

「だから私は、琥珀の鳥籠の中から出ないよ!
鍵、かけてもいいよ?」

「椿姫…」
「だからね。
これからも束縛や嫉妬して…支配していいよ。
大丈夫…信じてるから!
ほんとに純粋に私を愛してるが故に、狂ったように琥珀のモノにしたいだけだって………
私を傷つけたいんじゃない。
ただ、琥珀は私を愛したいだけだって信じてるから!」

「椿姫…うん!ありがとう!!
椿姫、狂おしいくらいに愛してるよ…!」




結婚しても、こんなに狂ったような二人。

それもひとつの純愛━━━━━━━







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