恋歌-Renka-
最終章




最終章 *恋歌-Renka-*




*遙 side*




こんなはずでは無かった……。
君を好きになる予定なんて
1ミリも無かったのに……。



俺と花音を乗せた救急車が
けたたましくサイレンを鳴らして
走り去って行く……。



思えば……俺の人生は本当
生まれた時から最悪だったーーーーーー。



ーーーーーーーーーーーーーー



まだ、幼い赤ん坊の頃に
1枚の紙切れと一緒に
施設に捨てられていた俺



紙には"佐久間 遙"って名前と
日本とアメリカのハーフだって
ことしか書かれていなかった。



そのまま、その施設で育てられた俺



同じ孤児からのいじめや
施設の先生数人からの
虐待に耐えつつも



毎日口から出る言葉は



『死にたい』



それだけだったーーーーーー。



俺が小学校6年生になった時
施設に1人の男が現れた



それが花音の父親
霧山 孝だった。



養子として引き取りたいと
名乗り出したそいつは
財力もそこそこあるみたいで



なにより……こんな俺を
必要としてくれているんだ……と
死ぬほど嬉しい気持ちが溢れて



俺が中1に上がる頃
正式に養子として引き取られた。
< 248 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop