来世にご期待下さい!〜前世の許嫁が今世では私に冷たい…と思っていたのに、実は溺愛されていました!?〜
第21編「ずいぶん早い目覚めですね」
『ふーん……で?』
「……え?」


 数日後の夜。
 裕一郎との間に起きたあれそれを“千”に報告した直後の返答を聞いて、恋幸の手からメロンソーダの入ったペットボトルが滑り落ちる。


「……で、って?」
『え……? だから、その後は?』
「……?」


 その後、と申しますと? とでも言いたげな顔で首を傾げる恋幸を見た途端、千は悩ましげに頭を抱え後方に大きくのけぞった。


『~~っ、ひなこ~!! あのね!?』
「は、はいっ!!」
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