来世にご期待下さい!〜前世の許嫁が今世では私に冷たい…と思っていたのに、実は溺愛されていました!?〜
「ふふ。小日向様が『寂しいから早く帰ってきてね』と一言LIMEすれば、きっと8時どころか7時には仕事を切り上げて帰ってきてくれますよ」
「LIMEを……」


 星川の言葉をぽつりと繰り返してから、恋幸は勢いよく彼女の方を向く。


「星川さん……」
「は、はい。どうされました?」
「私、そういえば……倉本様の連絡先、電話番号しか知らないです……」
「……えっ?」


 その後。
 星川は今後の2人の関係を案じながら、「今日の夕食、よろしければ一緒に作りませんか? 小日向様の手料理だと聞けば、きっと裕一郎様も喜ばれますよ」と提案するのだった。
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