ふたりぼっちの孤城
(わたしが1番特別だって思ってたのに・・・)


わたしといることは、仕事の延長線だったのかもしれない。

だからと言って今の関係を解消する勇気なんて持ち合わせていない。

わたしが自由に生活出来ているのは、全部山吹のおかげだから。

わたしは山吹がいないと生きていけないのに山吹はそうじゃないこの差が、何よりも辛い。

今日はいつも抱きしめているルミを眺めながら眠りについた。

本格的に雨が降り始めた。
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