Star of Galaxy
 しばらくスマホを見ていると、
「ただいま~」
と、弦希くんが戻ってきた。
「お帰り。お客さん、誰も来なかったよ」
「そっか。ありがとな、いつも。親父たち、飽きもせず、まだやってるんだな」
「下手の横好きもいいとこよね」
「茶美、テスト週間なんじゃないのか?」
「うん。明日、英語と日本史」
「じゃ、帰って勉強しないと。晩御飯もまだだろ」
「うん」
「もう、帰っていいよ」
「うん・・・」
私としては、もうちょっと話してたいんだけど、弦希くんは直ぐに花の作業を始めちゃった。
「じゃ、帰るね」
「おう。勉強頑張れよ」
「うんっ」
仕方ない、帰ろう。花屋を出ると、お父さんたちがまだやってる。
「お父さん、勝ててる?」
「勝ててない」
お父さんは腕組みをしてジッと将棋盤を見つめている。この感じだと、あれから1勝も出来てなさそうだな。


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