ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
……いや、ただのヤバイ人なんじゃ?

「「………………」」

沈黙が降りてきた二人だけの公園。

彼はその間も、近づいて来ようとはしない。

私はその間に息を整えて、なんとか落ち着きを取り戻す。

……まぁ、多かれ少なかれ彼の言うことにも一理あるのかもしれない。

そう考えると、私の幸せかなり消えてしまったよね……。

これまでの無数のため息を思い返しながら、彼の理論を頭の中でぐるぐるめぐらせる。

……だけど、それは大きな失敗で──────────

「君、ちょっと来て」

「っ!?」

いつの間にか近づいてきたのか、寿々森さんは私の手首を掴んで公園の外へと歩き出す。

嘘! 男の人に触られてる!!
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