ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
その頃、俺は君の傍にいるのかな。

イルミネーションをひとつ残らず撮ろうと、公園を駆け回る恋々愛。

その愛しい姿を、俺は目に焼きつける。

そして、この思い出を忘れないように心にも焼き付けていく。

……この想いを伝えたら、もうこんなふうにデートをすることもないかもしれない。

でも伝えずにはいれなくて……。

一通り撮り終えたのか、スマホを見つめながら撮れ高を確認している恋々愛。

俺はその楽しそうな笑顔に導かれるように、そっと恋々愛の元へと近寄った。

「ねぇ、見て! キレイに撮れたんだ!」

子どもが親に自慢するように、スマホを見せながら純粋な笑顔で俺を見上げる。

スマホの中のイルミネーションはすごくキレイ。

上手く撮れてるとも思う。
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