ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
そう頭で分かっていても、心がそれを拒む。

あのまま恋々愛を置いていけば、きっと後悔するから──────────

* * *

「─────で! どういうこと??」

特別寮に帰りつき、恋々愛を俺のベッドに寝かせた後。

ダイニングに全員集合するなり、凛音は身を乗り出しながら俺に尋ねてきた。

「一緒に暮らそうと思う」

その言葉に一瞬にして目をまん丸にする凛音。

「え!! 二人暮し!?」

「バカ。特別寮(ここ)でに決まってんだろ」

凛音以外は特に驚いた様子はない。

恋々愛を連れて帰ってきた時点で、きっと悟ってたんだと思う。

「まぁ、そんな気はしてたけどさ」
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