桜が舞い、君に出逢う。
でも目の前にいる久遠は、

いかにも冗談を言っている顔には見えない。

「どういう、こと?」

学校一のチャラ男が女嫌い。

よくわからない矛盾に頭がおかしくなる。

「美緒は…いや、ここの学校の生徒全員が、俺のことをチャラい奴だと思ってるけどさ。全然違うんだよ。」

何が全然違うの?

チャラい所、自分でも自覚してたじゃん。

「だって俺、女子と遊んだことないし。」

「え?」
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