桜が舞い、君に出逢う。
「うわ、マジか…。」

蓮くんらしくない、口の悪い言葉。

「ちなみにね、つむ。その大好きってどういう大好き?幼なじみとして?それとも…」

そこまで言いかけて、蓮くんは私の唇に唇を重ねた。

「…こういう大好き?」

蓮くんは意地悪な顔でニヤリと笑った。

「うえっ?へっ、れ、蓮く…今の…」

「今の?キスだよ?」

軽々しくそういう蓮くんは蓮くんらしくない。

「蓮くん、性格変わった?」

「さぁ、どうだろうね?それで、俺は早く答えが聞きたいんだけど。俺の事、好き?」

「…す、好き…」

どんどん声が小さくなっていったけど、多分聞こえたはず。

だって

「つむ!俺も、俺も好き!大好き!愛してる!」

私のことを抱えあげ愛の告白をしてくる蓮くんに、さらに恥ずかしくなる。

「うっ、蓮くんもうやめて…」

「いやだ!ずっとつむのこと好きだった!絶対話さないから!」

「…うん、こちらこそ。」

もう一度、今度は深い口付けを交わす。

蓮くん、聞こえてる?
ずっと避けちゃっててごめんね。
でも、蓮くんと両思いになれて良かった。
私もね、蓮くんのこと愛してるよ。

【紬&蓮 END】
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