桜が舞い、君に出逢う。
コイツ、遊馬 久遠はモテる男らしい。

金髪と、遊ばせた髪。矯正的な顔立ちで、

目鼻が整っている…らしい。

私はアイツに全くもって興味はないし、

興味を持ちたくもない。

なんだって女子は怖すぎる。

今だってアイツと話していないのに

睨まれているし、意味わかんないし、

なんで私なわけ!?

きっかけなんて知らない。

急にアイツが話しかけてきたのだ。

「キミ可愛いね〜、メッセ交換しない?」

って。

いや意味わかんなすぎるでしょ。

可愛いだって?ウチの紬を見てから言えよ。

「可愛いと美しいを持ち合わせたって感じ?マジで俺のタイプ!」

二言目はこれだった。

美しい?ウチの花恋を見てから言えよ。

いやもちろん見せるつもりは無い。

ていうかコイツに私の家族を

見せるつもりもない。

私の嫌そうな、信じられないくらい

嫌そうな顔を見て、

「あ、今機嫌悪かった?ごめんねー」

と言って去っていったのだ。

もうコイツの存在全てが意味わからない。
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