桜が舞い、君に出逢う。
本当に将来安泰なのかな?

なんて考えているうちに皆と

別れてあたしの教室、A組に入る。

「あ、花陽ちゃん!おはよ〜」

「結芽ちゃん!おはよう!」

この子はあたしの友達の白砂結芽ちゃん。

ゆるふわに巻いた栗色の髪と

二重ぱっちりなのにとろんとした優しい目。

「ねぇ花陽ちゃん、今日用事ある?」

「んぇ?ないよ?」

「見てこれ〜!可愛くない?」

結芽ちゃんは優しい顔と対比した

いたずらっ子な笑みで、

「にししっ」と笑った。
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