御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 会議室には、既にみんな揃って座っている。

「お疲れ様。早速だが始めよう」

「「「はい」」」

「では、ドバイでの現時点での進捗状況と今後の課題を説明させていただきます」

 現地に行っていた社員から、半年後のオープンに向け、ホテルもショッピングモールもアミューズメントパークも順調に進んでいると報告された。
 建物の完成が間近で、今は内装や搬入作業、従業員採用や教育の真っ只中のようだ。

 社長も、報告に満足顔で頷いている。

 真琴も議事録を取りながら、順調で安心した。

「ただ一点、先程現地の本社社員から連絡がありまして……」

「何か問題か?」

「私達と入れ違いに城之内社長が現地に入られたようでして」

「何か変更点か?」

「テナント予定のブランドですが、業績不振の情報が出ているから調査と再検討が必要で、後ほど花田社長の方にも連絡を入れると伝言がありました」

「わかった。テナント変更になると、あと半年しかないから今から候補をあたった方がいいな」

「そのつもりです」

「随時、報告してくれ」

「わかりました」




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