俺のボディガードは陰陽師。〜第六幕・相の証明〜

そう思って、顔を上げた。

……その時だった。



(……ん?)



視界に、白い光がキラキラと入ってきて、目の前の視界を塞ぐ。

何だ?目眩か?

そう思って、顔をブンブンと横に振った。

だが、しかし。視界が冴えるどころか、キラキラと瞬く白い光は、どんどん俺の視界を遮るように強くなっていく。

そして、頭上から光が差し込んでくる気配がして、空を見上げた。



(これは……)



空からは、降り落ちる流星のような無数の光が。

一段と輝きを放つ強い光に視界を奪われ、意識をあっという間に飛ばされる。

自分が何処にいるのか、わからなくなるぐらい。




「……伶士殿?伶士殿、どうしたの?!」




俺の様子を不思議に思って呼び掛ける真凛の声は、既に聞こえてない。

急にフラついて、体がその場に倒れ込みそうになっていることも、わからず。






そんな未来、クソくらえだ。










★★★★★mission11 eNd★★★★★★
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