元婚約者の弟から求婚されて非常に困っています

その言葉を聞いて安心したのか、エレノアはゆっくりと僕の側に寄ってくる。

「ね!ノエルせっかくだし、今日は色々話したいな」


「…話?例えば?」


「うーん…そうねぇ。あ!ノエル…以前私に、前から好きだったって言ってくれたじゃない?それって具体的にいつからなの??」

…は?

彼女の口から出た予想外の質問に僕は、目を見開いた。

しかし、それと同時にあまりに可愛らしい質問に思わず笑みが溢れる。


「…へぇ。エレノアってそういうの気になるんだ」


「だって、ノエルって…そんな素振り全然なかったから…いつからだったのかちょっと気になっちゃって…」


自分から聞いてきたくせに、恥ずかしいのか段々と声が、小さくなるエレノア。


…本当、見てて飽きないよ。




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