君の胃袋を掴む
ティッシュを取りながら立ち上がった。
「ううん、お皿洗って帰る」
立ち上がろうとしたけれど、がくんと膝をついた。
ビールが今になって回ってきた……。
「ん、水」
新しいグラスにミネラルウォーターが注がれる。
「ありがと……」
「皿洗っとくから。酔い冷めたら風呂入りなよ」
「本当に申し訳ない……」
笑いながら雅宗が皿を下げていく。私は膝を抱きながらその様子を見た。
雅宗は、たぶん、一人で何でも出来る。
本当は一人が好きで、他人を必要としなくて、尽くされるのを鬱陶しいと思ってる。