君の胃袋を掴む
何か、すごく。
今更、危険な信号が点滅。
「ここまで来たんだし、あがっていってよ」
背中を押され、止めていた足が部屋へ入る。
「私、やっぱり帰って、鍵を」
がちゃん、と後ろで扉の閉まる音。
後ろ手でドアノブを探る。その手を反対の手で掴まれた。
ドアノブから引き離され、雅宗の方に寄せられる。
額が雅宗の胸にぶつかり、痛い。抗議しようと上を向けばすぐそこに顔があり、瞬間、唇が重なる。
目を開き、焦点の合わない顔を見た。身体を後ろに退こうにも扉と、後頭部に回された雅宗の手に阻まれる。