大和の風を感じて2〜花の舞姫〜【大和3部作シリーズ第2弾】
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時は600年代の飛鳥の時代。
稚沙(ちさ)は女性皇族で初の大王(おおきみ)となる炊屋姫(かしきやひめ)の元に、女官として仕えていた。
彼女は豪族平群(へぐり)氏の額田部(ぬかたべ)筋の生まれの娘である。
そんなある日、炊屋姫が誓願を発することになり、ここ小墾田宮(おはりだのみや)には沢山の人達が集っていた。
その際に稚沙は、蘇我馬子(そがのうまこ)の甥にあたる蘇我椋毘登(そがのくらひと)と出会う。
だが自身が、蘇我馬子と椋毘登の会話を盗み聞きしてしまったことにより、椋毘登に刀を突きつけられる。
その後厩戸皇子(うまやどのみこ)の助けで、何とか誤解は解けたものの、互いの印象は余り良くはなかった。
そんな中、小墾田宮では炊屋姫の倉庫が荒らされる事件が起きてしまう。
そしてその事件後、稚沙は椋毘登の意外な姿を知る事になって……
大和王権と蘇我氏の権力が入り混じるなか、仏教伝来を機に、この国は飛鳥という新しい時代を迎えた。
稚沙はそんな時代を、懸命に駆け巡っていくこととなる。
それは古と夢幻の世界。
7世紀の飛鳥の都を舞台にした、日本和風ファンタジー!
※推古朝時に存在したか不透明な物や事柄もありますが、話しをスムーズに進める為に使用しております。(木簡の使用、女官の仕事内容(律令制以前の時代の為))
※蘇我椋毘登について
彼は蘇我氏に名前が残っている人物です。
彼の父親は小祚(臣)、さらに息子は耳高(岸田臣)と言います。
※2022年10月10日
53Pの「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無しや」以降の文章を少し訂正しました。
※2022年10月12日
14Pの稚沙の仕事説明の部分を訂正。
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稚沙と椋毘登の2人は、彼女の提案で歌垣に参加するため海石榴市を訪れることとなった。
そしてその歌垣後2人で歩いていた時である。
椋毘登が稚沙に、彼が以前から時々見ていた、不思議な夢の話をする。
その夢の中では、毎回見知らぬ一人の青年が現れ、自身に何かを訴えかけてくるとの事だった。
だが椋毘登は稚沙に、この事は気にするなと言ってくる。
そして椋毘登が稚沙にそんな話をしている時だった。2人の前に突然、蘇我のもう一人の実力者である境部臣摩理勢が現れるのだった。
蘇我一族内での権力闘争や、仏教建立の行方。そして椋毘登が見た夢の真相とは?
「夢幻の飛鳥~いにしえの記憶」の続編になる、日本和風ファンタジー!
※また前作同様に、話をスムーズに進める為、もう少し先の年代に近い生活感や、物を使用しております。
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