聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったので、異世界でふわふわパンを焼こうと思います。



「いいもの見れたなー」

「はい、でも罪悪感が……」


 俺たちは詰所に戻ると、ノア様とお茶を飲みながら話をしていると副団長が戻ってきた。


「おい、決算書類出来てるか?」

「えっ、はい! 今すぐっ」


 もう堅物副団長に戻っていて、さっきの甘い雰囲気を出していた人とは別人だった。


「……なんだ、ニヤニヤして気持ち悪い」

「いえっ! 少し考えことを……恋人っていいですね」

「…………」


 声出てた!? やばい、さっき見に行ったのバレたかも……


「恋人は、いい。可愛いし、天使だ。ついつい甘やかしたくなる」

「……え」


 これは、惚気か……?



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