夢よりも儚き星空を
「じゃあ…奈莉、お昼寝しよ。」
奈莉は一瞬躊躇ったように見えたけど、私をさっきまでいた寝室のベッドに連れていってくれた。
私をベッドに下ろすと奈莉は私の隣に寝転んで腕枕をしてくれた。
「ほら、寝るんでしょ、美莉。」
「うん。おやすみのキスは?」
私はいたずらっ子のように笑って奈莉を見上げた。
「しょうがないなー、俺のお姫様は。」
そう言って奈莉は私のおでこにキスをしてくれた。
「おやすみ、お姫様。いい夢を。」
奈莉のその言葉を最後に、私は夢の世界へ落ちていった。
