不条理なわたしたち
「葵ちゃん、お願いがある。仕事を辞めて欲しい」

「無理です!」

だって蓮水さんとの生活が続くと思わない。

絶対に終わる。

その前に私は彼と始めようともしていない。

「まぁ確かにいきなりは無理だよね。一ヶ月はかかるよね。上司に話をしてね」

蓮水さんは仕事のことは一先ず納得してくれたが、それよりもだ。

産むなら、会社には妊娠の話はしないといけない。

でも、私は本当に産むの……?


「あ、そうだ。携帯番号、交換しよう」

それには私も頷いた。

結婚しようよりも先に言う言葉であるのには間違いないから。

私達、本当に順序がおかしすぎる。
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