凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
「悪い。日本は零時を過ぎているからすぐに電話をかけたかったんだ」

「いや、いいんですよ、そんなの。それより新川さんって、あの?」

「グランドスタッフの新川菜乃さんだ」

「なるほど、そうきたか……」

 紺野は神妙な面持ちで顎をさする。

「あれ? でも、前に新川さんの話題になったとき、椎名さんまったく興味なさそうにしていませんでしたか?」

「彼女と直接知り合うまではそうだった」

「ということは、ふたりの間になにかあったんですね?」

 俺と向き合うように紺野は身体を向け、好奇心が滲んだ瞳で尋ねてくる。
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