凄腕パイロットの極上愛で懐妊いたしました~臆病な彼女を溶かす溺愛初夜~
「お腹は空いてる?」

「少し」

「炒飯、焼きそば、焼うどんくらいしか作れないけど……あと、ねばねば味噌汁とか」

 タオルを分け合いっこして手を拭きながら「あっ」と声を上げる。

「ねばねば味噌汁飲みたいです」

「この時間帯に食べるものとしてはいいよな。俺は一応さっき入ったから、菜乃はこのまま風呂に入って。その間に作っておくよ」

「こんなに至れり尽くせりでいいんでしょうか。虹輝さんの方が疲れているのに」

 虹輝さんは私の額にチュッとキスをして微笑む。

「俺は別に疲れていない。菜乃を不安にさせた分、いっぱい甘やかすと決めていたから」

 嬉しい反面、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

「……ありがとうございます」

「四連勤お疲れさま。ゆっくりお湯に浸かっていいから」

 思いやりのある言葉を残して、虹輝さんは廊下に出て行く。ふと視線を辺りに走らせると、先日お泊りした際に置いていったパジャマと下着がすでに用意されていた。

 最高の恋人だ。

 胸が温かなものでいっぱいになり、両手で顔を覆って幸せを噛みしめた。
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