図書室の彼の溺愛
『楓、はやく着替えちゃえ』

扉の外に声が聞こえないように小声で話しかける

「え!?じゃあ、出て行ってよ!」

楓が自分の体を縮めた

燿さんそっくりの目をキッと、細めてこっちを見ている

その態度に困りながらも言葉をつなげる

『後ろ向いてるから、はやく、瑛大たちも来てる』

はやく、と急かす

「絶対こっち見ないでね?」

じーっと、目を見つめられて、うんと頷く


扉に顔を向けて、睨めっこする

後ろで服のこすれる音が聞こえてきてん~、と目を瞑る

「ん、もういいよ、」

と、聞こえて振り返る

どこか憂いを含んだ声

「…………」

ベッドで正座する楓は、さっきとは違う、大人っぽい格好をなっていた


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