図書室の彼の溺愛
「大丈夫、そしたら、俺が泊まりに来てあげるから」
その不安を消してあげたくて、引き寄せて、抱きしめ、頭をなでる

「へへ、柊あったかい……」
そういって、抱きしめ返してきた楓は最高にやばい

「………もう寝な、楓、明日起きられなくなるよ」
体を離して、諭すように言う


「………分かった……」
ものすごく、それはもう寂しそうに立ち上がったので、胸が締め付けられた

「でも、俺がやばいからな……」
ひとりになったリビングで呟く






「……柊……」
そろそろ寝ようかと思ってきた頃、楓がリビングへ降りてきた

「………おいで、」
寂しそうな顔をしていたので両腕を広げる
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