LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
言わせたい
それは、とある晩。

私がベリトイを正式に退社して、暫くした頃。


「結衣、話があるんだけど」


22時前に、仕事を終え自宅へと帰って来た、斗希。


玄関先迄出迎えた私に見せるその顔は真剣で、怒ってはいないみたいだけど。


一体、何の話?と構えてしまう。


「とりあえず、先に風呂入って来るから。
リビングで待ってて」


その言葉に従い、私はリビングのソファに座り、斗希を待つ。


小一時間もすると、斗希は湯上がりのサッパリとした感じで、
私の横に座る。


そして、目の前のテーブルに、ICレコーダーを置かれる。


録音するんだ…。


「結衣が妊娠してるって知ってから、
俺達全然そういう事してないよね?」


「え、うん…」


思いがけない方面の話で、ちょっと驚いた。


斗希の言うように、暫く斗希に抱かれていないな、と思う。


1ヶ月くらい?


でも、キスは変わらずしているし、
それに、1ヶ月程前に買ったダブルベッドで、毎夜斗希と抱き合うように眠っている。


此処に来た時は、私は斗希と違う部屋で過ごし眠っていたけど、
ダブルベッドを買う際に、斗希の部屋の本棚や荷物をその私の使っていた部屋へと移した。


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